あなたはこんな体験ありますか

もう何十年も会ったことないのに 何十m先の通りから あの人がこちら側を見ている もちろん遠すぎて顔は確かには見えない なのにあの人と確信している また別の日に別の人のこと 電車の中でもうあの頃とは別の顔なのに 目と目が合い 瞳の表情であの人と分かっ…

予感

人の転機というものの予感はある。所詮他人事だから冷ややかに見ているからだ。とどめる理由を探さず手を差し伸べないのは運命には抗えないというある種勝手な理由だ。また人には人の領域があり勝手に立ち入る事はできないということもある。翻って自分の事…

におい

いつの頃か嗅覚が鈍くなりよっぽどの悪臭でもないと鼻が効かなくなった。 食品が腐ったかどうか嗅ぎ分けられないと生活にも支障が出る。 都会暮らしで人工物・化学物質に囲まれ野性の勘が働くなったためだけでなく、加齢の影響が大きいのだろう。 匂いに鈍感…

還暦祝い

昨夜は久しぶりに家族5人が揃い還暦祝いをしてくれた。話が弾みにぎやかだった。今日は昨夜泊まった娘と妻とで実店舗に行きカバンを子供たちからプレゼントしてもらった。 30年前は父の還暦祝いを孫(自分の甥)を含めて祝った。30年もあっという間であ…

若き日

人生何度目かの引っ越し先を探すがなかなか迷って見つからない。 しきりと思い出されるのが親元を離れ住み始めた木造アパート。薄暗い急階段。風呂無くトイレ台所洗濯機は共同。お金無くて部活動で大量に汗をかいても銭湯に毎日は入れなかった。調理はブロパ…

春 やはり季節といえば寒さが和らぎ暖かくなるとともに順に季節の花が咲き木々の枝に若葉が映える春。 でも周りは華やぐのに置いてきぼりになった気がして寂しい。 夏 気温が上昇するとともに身なりが軽装になり、全身にまとわりつく空気まで軽くなったよう…

秘密基地

大きな通りから 一本通りを隔てただけで 誰にも公開されているのに この静かな場所は 秘密基地

椎名林檎さん

10年以上前、職場で半年間近くにいて、声が特徴的で懐かしく感じる人がいた。 なのに当時はなぜそう感じるのかわからなかった。 今から6年前の2015年に椎名林檎さんの曲を聴くようになり、やっと彼女の声が椎名林檎さんに似ていたことが分かった。 彼女も含…

動物園

娘の保護者として動物園に遠足。象、猿、ライオン。子供たちは黄色い園服に黄色い帽子。戯れて、ヒラヒラ、ヒラヒラ、蝶のように。あれから20年。娘は成人して家を出て、父は年老いました。

我らの時代

昔生まれだから 生まれたときには テレビは無かった 冷蔵庫は無かった 電話は無かった 炊飯器は無かった 電子レンジは無かった 洗濯機は無かった 成長とともに電化製品が揃い 便利さを実感 無い時代と使い始めを両方知ってるからこそ 便利な物があるのは当た…

読書体験

もはや老眼が進み読書が覚束なくなって来ているが、原点ともいうべき小学生時の読書体験が忘れられない。 一回一冊しか借りられないため速読して翌日返す。しかもすぐ読み終えるのはつまらないからなるべく分厚い本を借りる。借り出し時に立ち読みして面白い…

理想の彼女

15,6歳の頃、一度だけ本屋ですれ違った理想の彼女。制服は同じ学校のものでは無かった。その後一度も会ったことは無く、そもそも理想の彼女ということを考えたことも無かった。ただその時直感的に思って、長く記憶に留まった。顔だって忘れてしまっているの…

散文

文章を書きたい。詩はすでに書いているが、散文を創作したい。黒木渚さんの私小説を読んだところだが、自分の深いところに踏み込まざるを得ないのでしんどい、たとえ私小説でなくても。何ほどのことができるのか。面倒くさがりのくせに。何を目指しているか…

言葉

年末年始の間、少しも読書しなかった。その分ネットの記事を読んでいるから文章を遠ざけている訳ではない。そもそも言葉を使って思考するのは疲れる、やたらと言葉にこだわっている時は順調な時より、逆境の時だ。疲れるにもかかわらず薄っぺらい自分を何と…

ライブ配信

カメラの前で話しかけ歌いかける人たち。距離はとても近くこちらの姿は相手には見えないのをいいことに気楽にコメントを流し、たまには曲のリクエストもする。常連になりギフトもしょっちゅう送っていると気安く無駄口も叩く。ある時は盛んに配信していた人…